スピーチ
その作成法と実例集

ホーム | サイト案内 | スピーチの基本T U V | 朝礼のスピーチ | 朝礼の話 | 結婚式のスピーチ
葬儀の挨拶 | 挨拶のまとめ方 | アドバイス | スピーチの実例 | 有名人のスピーチ | スピーチ話題集
結婚式のスピーチ
例 文 2

 幸せの三つの音
 愛はいつも違います
 あうんの呼吸
 スリーH
 夫婦は他人!
結婚スピーチ基本型例文1例文2例文3例文4例文5例文6例文7

幸せの三つの音

楠本憲吉 (俳人)

ご指名にあずかりました、楠本憲吉でございます。
さきほどから大変、高いお席をいただき恐縮しておりますのに、また早速にご挨拶のご指名をいただき、ますます恐縮しておりますが、せっかくのご指名でございますので、ひとことお祝いの言葉を申し述べさせていただきます。

  新郎、新婦。本日のご披露宴、まことにお目出度う存じます。
お二方のご両親、さぞかしおよろこびこの上なきことと存じあげます。
わたしがこのはえある宴席にお招きを受けましたのは、本日の新郎が大学で私のゼミナールの教え子であり、「奥の細道」を専攻され、極めて優秀な成績でご卒業され、研究室にお残りになり、私の助手として、存分のご活躍を下さった縁由によるものでございます。

  その新婦が、このように素晴しい新郎と結ばれましたいきさつは、先刻の、お仲人のご挨拶通りでございまして、私もかねがねからそのことを仄聞(そくぶん)しており、大変、結構なご縁組と存じ、本日、そのお祝いに馳せ参じた次第でございます。

  新婦は、大学時代を通じて、女性としては十分過ぎる「知性」を身におつけになりました。
知性というものは女性にとりましても、男性にとりましても、人間として極めて大切な要素でございますが、女性の場合、単に知性ばかり身につけ、それが勝ちすぎますと、鋭過ぎる、冷え過ぎるといって人からいやがられます。そこで、知性と同様に大切な要素が雅性(がせい)ということになります。

  新婦は、研究室勤務のかたわら、茶道部に席を置き、裏千家の茶道を懸命に身におつけになりました。しかも、私に就いて、俳句もご勉強になりました。新婦の句に
  目も醒めるようなる空や雛(ひいな)の日
という句があったことを記憶しております。
お茶と俳句、これは切っても切れない関係がございまして、古来、お茶は日本人の文化生活の中心をなすものでございます。従って、お茶のない生活を何と申しましょうか「無茶な」と申します。その知性と雅性。この二つのバランスの取れた人のことを、安定性のある人と申します。

  さて、新郎新婦。ヨーロッパの諺に、人生には、しあわせのための三つの音があると申します。第一の音は、ご主人が、夜、静かに読書しておられる音、本をめくっておられる音であります。第二に、そのそばで奥さんが何か創っておられる音であります。そして三番目に、そのそばで、子どもが元気に遊び戯れている音であります。

  本日の新郎新婦に関する限り、第一、第二の音は申し分なくお持ちのことと存じあげますが、一日も早く、第三の音をお作りになるよう、切に念じて、私のご挨拶とさせていただきます。私は俳人でございますので、新郎新婦にお祝いの句を一句詠ませていただきました。失礼ながらご披露させていただきます。
  薔薇の香や新郎新婦珠のごと
失礼いたしました。

「ここ一番役立つ有名人・名スピーチ集」 より

【page topへ】

愛はいつも違います

山口淑子 (元参議院議員)

御両家のみなさま、そしてこれから新しい人生を築いていくおふたり、きょうは本当におめでとうございます。ひとつの家庭を持つという人生の大きな共同作業にむかっていくわけですが、どうか温かい、愛にあふれた、さわやかな家庭を作っていって下さることをおいのりしています。

  私のようなものが先輩顔をしてあれこれいう資格はもとよりございませんが、ただ、政治という職業柄、このようにお話をさせていただいたり、色紙を書くように頼まれることはよくあることでございます。話も下手ですし字はもっと下手なのですが、お断りするわけにもいかず、いつも恥ずかしいながら、しゃべったり書いたりさせていただいているわけです。

  政治を志しましてから今日までずっと、私は政治に愛を、ということを一貫して訴え続けてまいりました。こうして若いおふたりが結婚されて家庭を持つのに欠かせない愛、親に対する愛、自然への愛、子どもたちへの愛、そういう愛を政治にも、というのが私の信念でございます。そういったわけで、色紙に何か字を、と頼まれましたときには、私はこの「愛」という字を書くことにしています。しかし、私が毎回書くたびに自分で驚かされますのは、決して同じ字が書けない、ということなのです。自分で言うのもおかしな話なのですが、書いた回数は結構多いほうなのです。でも、一度として前と同じように書けた試しがありません。

  私が思いますのに、名は体を表わす、のたとえのごとく、このことも愛というものが、さまざまな形を持っているという意味があるのではないでしょうか。
それぞれの人にとってこの美しいことばも違った響きを持っています。やさしいことに徹する愛があれば、厳しさのなかにフッと顔をのぞかせる愛もあります。それぞれ、ひとりひとり、人生を歩んでいくなかで、さまざまな愛を体験していくでしょう。そして異なった形はとりながらも、底に流れる美しい気持ちは不変なのではないかと思います。

  きょうここにめでたく夫婦の誓いを交わされたおふたりも、自分たちにユニークな愛の形を築いていって下さることを心からお祈りしています。これから先、夫婦の愛、そして子供への愛、というふうに、ちがった愛をもっていくことになるおふたりですが、その過程でお互いに成長を続け、この世にふたつとないすばらしい愛をはぐくんでいって下さい。

  最後に女としてひとことつけ加えさせていただくならば、どうぞ奥様にはやさしくしてあげて下さい。主婦というものの役割、ひいては女性の社会における地位は、最近とみに大きく変わりつつあります。ふたりだけの愛で、これまたふたりにユニークな夫婦関係を創っていっていただくようお願いします。ご主人の理解があって、はじめて立派な奥様も生まれるのではないかと思います。
真心こもった暖かい家庭、ユニークな愛、これからどのようにも伸びていけるおふたり、心から祝福を申しあげます。

「ここ一番役立つ有名人・名スピーチ集」 より

【page topへ】

あうんの呼吸

松平康隆 (元日本バレーボール協会専務理事)

本日はおめでとうございます。ひとことお祝いを申しあげます。
夫婦というものはいうなれば一生の「コンビ」だと思います。「コンビ」といえば、私は昔からバレーの「コンビ」をいくつも創ってきましたが、まずその第一条件は二人の相性が合うということです。本日のお二人はその点はまず問題ないとお見受けいたします。
しかし「コンビ」は、相性が合うだけでは成り立ちません。

  現実生活のさまざまなできごとは、相性が合うだけではとてものり切っていくことはできません。お互いに思いやり、いたわり合って、そのとき、相手がいま自分に何を求めているかということを、す早くキャッチする気持が必要とされます。黙っていてもお互いの目と目で通じ合えるもの・・・つまりひとことでいえば「あ、うんの呼吸」がなければならないんです。この「あ、うんの呼吸」がない「コンビ」は本ものとはいえないでしょう。

  バレーのシーンを思い出して下さい。トスをあげるセッターとそれを打つスパイカー、この「コンビ」の一瞬のタイミングは、まさに「あ、うんの呼吸」そのものなんです。次々と迫ってくる敵の攻撃に対し、それを打ちくだくために、一瞬の間に時間差でいくか、クイックでいくか、それもAとBとCの中でいま最も効果的なものは何かを、両者が同時に判断し、そして見事に展開してゆく・・・これは「あ、うんの呼吸」を身につけた「コンビ」ならではのわざであります。

  さらに私はここでもうひとこと申し上げたい。それは調子のいいときに使えるだけでは、本当の「コンビ」ではない、ということです。”ここぞ”というピンチのときこそ、本領が発揮できる「コンビ」でなければ、それは「コンビ」ではないということです。もうだめだ!というドタン場にあってこそ、力を発揮し、形成を逆転できる「コンビ」・・・「コンビ」とはそういうものだと思います。”勝つか””負けるか”、”メダルがとれるか””とれないか”という正念場のときにこそ真価が発揮できる・・・それが本当の「コンビ」です。

  私はお二人に、そういう本当の「コンビ」になってもらいたい。これから先、いろいろなことに出会うでしょう。苦しい体験をされるかも知れないが、そういうときにこそ手に手をとり合って、”本当に結婚してよかった”という「コンビ」であってほしいと思います。
そしてどうぞ、人生の”金メダル”を獲得してください。

「ここ一番役立つ有名人・名スピーチ集」 より

【page topへ】


話し方手帳

スリーH

貝谷八百子 (バレリーナ)

このたびのご婚儀、心からお喜び申し上げます。結婚式に出席いたしますと、何時の場合でも、新郎、新婦の幸せいっぱいの美しいお姿と、お顔を拝見し、その瞬間は、私の胸も思わずときめきを憶えてしまいます。
まわりの人々もお二人を祝福し、お色なおしなど、すこぶる興味をもって眺めるのです。
昨日まで他人だった二人が、この素晴しい結婚式を終えると、本当に分身としてのお二人になり、よき家庭をお作りになる出発の日としてお祝いするのですから、まったく素晴しい吉日なのです。

  結婚、それはすなわち、建設への第一歩です。愛情プラス努力プラス思いやりにおいてお二人の人生は、大きく成長して行くのですから、一つの大きな縁に導かれて、お互い知らないうちに、結ばれていたお二人が、よりそって今日の佳き日を迎えられ、末永くお幸せになって頂くことを、改めて、心からお祈りするものです。

  長い人生を共に歩くには、一番大事なこと、つまり、スリーHということを、私の主人の父が、よく申していました。(1)のHは、助ける(ヘルプ) (2)のHは、健康(ヘルス) (3)のHは、幸せ(ハッピー)という言葉のかしら文字です。
お互いに助け合い健康であれば、幸せということなのですが、是非そうなって頂きたいと思います。今日は晴れやかに、外の空気も澄んでいます。丁度お二人の様に・・・・。
大勢の人々に見守られ、祝福されながら、今日から一歩一歩人生の荒波も手を取り合って歩んで下さい。
誠に、簡単ですが、今日のお二人の幸せを祈り、心からのお祝いの言葉といたします。

「ここ一番役立つ有名人・名スピーチ集」 より

【page topへ】

夫婦は他人!

ペギー葉山 (歌手)

「よく夫婦は一心同体であると云われますが、これは間違った意見です。
”何よ、あなた!私たち一心同体のはずでしょ!”と日常生活総てに「一心同体」をふりかざしていると、大変なことになります。
何故って夫婦は一心同体であるはずがないのです。所詮、夫婦は他人なのです。まったく違った環境、習慣の中に育ち、考えも物の見方も違う二人が一つ屋根の下で、共同生活を送るのです。性格の不一致・・・・あって当たり前です。もしも同じ様な性格の二人が、”私達は一心同体!”と叫びながら暮らしたらどうでしょう。それこそ二人とも疲れ果ててしまって長続きは無理というものです。人生は長い長いマラソンなのです。他人にしては親切なオジサン、オバサンだな!とお互いに思っていれば腹も立ちません。許し合えるのです」

  これは私達夫婦が結婚した時、先輩の小島正雄さんから贈られたお祝いの言葉です。
十五年経った現在、私達はこの言葉が実感として胸に迫って来ます。そしてこの温かなメッセージを、そっくりそのまま、只今結婚されたばかりのお二人に贈りたいと存じます。
やがて何年か先に、私と同じ様に、この言葉を身にしみて感じて下さることを、心から願いながら・・・・。

  私は仕事上、よく挨拶ついでに歌を所望される事があるのですが、そんな時、私は必ずといっていいほどあの「ドレミの歌」を歌います。
ド! は努力のド!(努力かさねて)
レ! は歴史のレ!(歴史を二人で)
ミ! は魅力のミ!(魅力あふれる)
ファ! はファイトのファ!(ファイトを忘れず)
そんな二人で ランランランラン しあわせの歌! さあ歌いましょ!
これを、私は「ドレミの歌」夫婦版とひそかに思っておりますが・・・・。

  その他にもう一つ。「奥様アイウエオ」というのもつけ加えることにいたしております。皆さんご存知でしょうか?順にあげて見ましょう。
ア、 は愛嬌。
イ、 いつまでも色気を忘れない。
ウ、 浮気はさせない(絶対に!)
エ、 笑顔を忘れず!
オ、 美味しい料理を作る。
このアイウエオを備えた奥様なら、夫婦円満。温かい家庭を作りあげることうけあいです。

  お二人が知り合われた時はお互い、音楽用語で云うならば、ソリスト(一人で演奏)です。しかし、これからは、愛のデュエット(二重奏)を奏でられるはず。そして、やがて、お二人の愛の結晶が生まれたら、トリオ(三重奏)になります。将来は、カルテット(四重奏)、クインテット(五重奏)と、すばらしい愛のハーモニーを、歌いあげて下さいませ、心から期待しております。さしあたって、一日も早い愛のトリオを待ちこがれています。おめでとうございます。

「ここ一番役立つ有名人・名スピーチ集」 より

結婚スピーチ基本型例文1例文2例文3例文4例文5例文6例文7
ホーム | スピーチの基本朝礼のスピーチ朝礼の話結婚式のスピーチ葬儀の挨拶挨拶のまとめ方 | スピーチの実例有名人スピーチ

Copyright (C) SEIWA Kawakami All Rights Reserved /2009 8 12 更新
このホームページに記載された全てのコピー・転載を禁じます。