スピーチ
その作成法と実例集

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スピーチの実例
【1】
1  不完全そのままで美しい
2  いたわりの言葉で人を傷つけることがある
3  私のそそっかしさ
4  街路樹の伐採について

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 不完全そのままで美しい

講師 川上一郎のスピーチです。


みなさまこんにちは 川上一郎です。
きょうは、不完全そのままで美しいという話をさせていただきます。
この絵は東洲斎写楽の役者絵です。日本が江戸時代にはじめてパリの万国博へ参加した時に、当時のフランスの画家たちの眼にふれ、大変な影響を与えた絵なんですね。マネ、モネ、ドガといった印象派の人達に驚きをもって見られた絵だと聞いています。それほど美術品として価値のある絵だそうです。


 私はこの絵を見たとき、役者としての顔の見事な表現に比べ、手の描き方がなにかこうちぐはぐな感じを受けたんですね。この手を見てください。
どことなく不完全な感じがしませんか?
でもここに完全に形の整った手が描かれていたらどうでしょう。この絵のもつ役者らしい雰囲気というか味わい深さというものが出ないと思うんですね。
 人間も同じじゃないでしょうか。非の一点もうちどころのない完璧な人よりも、どこか欠点をもち、劣等感もいだいている人のほうが親しみやすくて、味わい深いんじゃないでしょうか。


 話し方も同じだと思います。完成された完璧な話し方より、あがってても、しどろもどろでも、その人の素直なそのままの話のほうが味わい深く、聞く人に印象が残るんじゃないでしょうか。ただ、そのままということが大切で、嘘のない見栄のないありのままの自分を語れば、未熟でも不完全でもその話は美しいと言えると思います。
写楽の絵から、不完全そのままで美しいという話をしました。
川上一郎でした。ありがとうございました。

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 いたわりの言葉で人を傷つけることがある

講師 川上一郎のスピーチです。

みなさまこんにちは。川上一郎です。
きょうは、いたわりの言葉で人の心を傷つけることがあるという話をします。


 以前、読売新聞で向井万起男さんのエッセイを読んだことがあるんですね。
向井万起男さんは宇宙飛行士の向井千秋さんのご主人なんです。奥さんの千秋さんはほとんどアメリカのNASAに住んでいらっしゃいます。その向井さんに、会う人ごと質問する言葉があるそうです。何と言われると思いますか?
それは「お寂しくないですか」とほとんどの人に言われるそうです。その度に、その人にあった返事を適当にしているそうですが、でも向井さんは、この質問はあまりにもヒドイ愚問だとおっしゃってるんですね。自分は心の中ではいつも叫んでいるのだ。(寂しいに決まってんだろうが!)と、書かれていたんです。
つまり向井さんと出会った多くの人々は、「お寂しくないですか」といういたわりの言葉で、チクリチクリと向井さんの心の痛みをついていたわけですね。


 このエッセイを読んで私は家族とハイキングに行った時の出来事を思い出したんです。
まだ娘が幼稚園に行っている頃のことなんですが、家族4人で名栗村の伊豆岳へ行った時のことです。伊豆岳は岩場があり、チェーンをひっぱって登るちょっとした山なんですが、その岩場で妻が先を登り子ども二人がつづき私が下から登っていた時、上から登山の身なりの整った白髪の女性がおりて来たんですね。最初に妻が「大丈夫ですか」と声をかけ、つづいて私が「大丈夫ですか」と声をかけたんですね。
そしたらその女性はなんと言ったと思います?
「うるさいわね!」と言ったんですね。
私はびっくりして、その時は(なんだこのクソ○○○)と思ったんです。でも、向井さんのエッセイを読んで、この時のことを思いだし、私たちも大丈夫ですかという言葉であの白髪の女性の心を傷つけていたかもしれないと思ったんです。
もしかしたら、あの女性は白髪でも若かったのかもしれないですね。


 白髪で思い出したのですが、私もこの頭で心が傷ついたことがあるんです。
五十前の頃でしょうか。その頃から私の頭は薄くてかなり白かったのですが、仕事の帰り行田のドイトで献血の車があったので、買い物ついでに献血したんです。
終わって起きようとした時、後ろから来た看護婦さんが「大丈夫ですかー。気をつけてくださいね」と私にやさしく声をかけたんですね。年寄りあつかいされた私の心はみじめでした。


 まことに会話というものは簡単そうで難しいですね。
きょうは、いたわりの言葉で人の心を傷つけることがあるという話をしました。
川上です。ありがとうございました。

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 私のそそっかしさ

うらわ教室の Mさんのスピーチです。

みなさま、おはようございます。 ○○○○○です。
実は、わたしは結構そそっかしいんです。
よく友達から、みた目でしっかりしているように言われるんですけど、ありがたいことに。でもちょっと抜けたところがあるんです。


 だいぶ前になりますけど、カバンをスーパーの買い物の台の上に置き忘れてきたことがあったんです。それもカバンのなかには、さいふから免許証までたいせつな物をいれたままで。
たいていの人は途中で気がつくのでしょうけど、私はぜんぜん気がつかなかったんです。夜、私はいつも携帯を目覚ましに使っているんですけど、その時はじめて携帯がないことに気がついたんです。「車の中に忘れたんだな。あしたにしよう。」と、まだカバンのことには気づかなかったんです。


 翌日、車のところではじめてカバンの無いのに気づき、「あっ、あのスーパーだ!」と、おおあわてでスーパーへ電話したんです。「もう無いんだろうな。」心の中は真っ青です。スーパーの方から「届けてあります。身分を証明するものを持って来てください。」と連絡をいただいたのですが、身分を証明するものはみんなカバンの中なんです。係の人に笑われてしまいました。
「きっと中身は無くなっているんだろうな。」と半分あきらめていたのですが、幸いにも大丈夫でした。いい人に届けてもらってほんとにホッとしました。


 それまでは、子どもに「忘れ物しちゃダメでしょう」とよく言っていたのですが、それ以来「ママだって忘れてくるじゃん。」と言われ、かたなしです。
今日は、私のそそっかしい出来事をお話しました。○○○○○です。

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 街路樹の伐採について

ところざわ教室の Eさんのスピーチです。

みなさま、こんにちは。 ○○○○○です。
きょうは、街路樹の伐採は何のために?という話をします。
街路樹は街の雰囲気づくりに大切ですし、そこに住む人々のいやしでもあり、重要な街づくりのアイテムですよね。私は小手指に店をもち、小手指の街が大好きなんです。街路樹はその小手指の街を大変きれいな街にしてくれています。
ハナミズキ通り、しだれ桜の通り、それにけやき通り。春には〈はなみずき祭り〉があり、小手指の街には街路樹は欠かせません。


 数年まえ、街路樹に虫がたくさんついて枝がずいぶん落とされたんです。ハナミズキは数年まえに枝を落とされてから花のつきが悪いんです。花といってもガクが花びらのように見えるだけですけど。夏にはグリーンが映えて、秋は真っ赤に紅葉して・・・・、いまは街路樹の主流だそうです。けやきにいたっては見るもあわれな姿で、荒野に電信柱が立っているとでも言いたい風情です。


 この前、植木屋さんと話をする機会があったので、いろいろ聞きましたら、最近は植木職人さんが少なくて、アルバイトのお兄さんが伐採をしているということでした。
私としては、街路樹というのは街の人々にうるおいを与えたり、美しい街づくりに大切な役割をしているのだから、もっと木を生かし、街を生かすこころくばりをして伐採していただきたいと強く思っています。
果たして本来の目的を考慮して作業をしているのでしょうか。
きょうは、街路樹の伐採は何のためにしているのだろうかという話をしました○○○○○でした。

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